HOME
にきびについて
The Vitamin C
イオン導入について
トゥヴェール化粧品
(VC誘導体化粧品)
スキンケア
生薬の世界へ
作ろう生薬化粧水
使用方法と注意
生薬データ集
ベタ・ドロップ水
エキス抽出兼保湿剤
生薬化粧水ガイドライン
FAQ
How to 講座
生薬化粧水
アンケート結果
掲示板
メールマガジン
リンク
あとがきと履歴

こんな気まぐれサイトにリンク
希望の方はメール下さい。

ご意見/ご希望は
しんちゃんまでお願いいたします。
*ウィルスメールはNo,thank you

生薬の世界へ

2001.11改定

肌への投資効率がいい漢方薬

化粧水への生薬の配合を考えると、西洋ハーブと和漢生薬の二通りに別れますが、美白やニキビへの効果、皮脂の酸化防止など一定の試験法でどの生薬がいいか比べた場合、和漢生薬は効いてなんぼの「医薬品」として流通しているせいか、優れた薬効成分を持つものが多いのです。特に肌の奥へ浸透して、効果を示す美白となると、オウゴン、ソウハクヒ、クジン、センプクカ、クマコケモモ・・・と圧倒的に和漢生薬の独断場となっています。中国医学では、1500年前の唐の時代に大きく発展して、この時代の「千金要方」、「千金翼方」という医学書に、200近いクリーム、ローションなど美しさを保つための化粧品例が記載されています。すでに、この時代にしみ、そばかすに対する和漢生薬系美白剤、ケミカルピーリング剤なども収載され、いにしえの貴婦人達がいかに美に対する要求が厳しく、また和漢生薬は美を維持するにはなくてはならないものだったか、伺い知ることがきます。現代の化粧品においても、ハイテク技術で創造された保湿剤と肌に効く有効成分としての和漢生薬という組み合わせが、市場の大半を占める現状をみれば、和漢生薬が古来より美しさを求める女性達の要求に答える、スキンケアには無視できない存在だということがわかります。

基本的に植物中の有効成分は産地や収穫時期によって違ってきます。医薬品である和漢生薬はそのため、たとえばウワウルシならアルブチンが7%以上等有効成分の規格が存在します。逆に言えば、こういう規格が存在するからこそ、安心して買い求めることができ、効果も期待できるのです。

和漢生薬化粧水の基本的な製造手順

生薬といってもそこら辺に生えてる草をそのまま使ってもいいのかという問題があります。それで、はずれを掴まないためにも医薬品の公定規格である日本薬局方の基準に適合した和漢生薬を漢方薬局で入手することが第一歩でしょう。つぎに、生薬から有効成分を抽出して、薬事法の化粧品原料として通用するエキス剤をつくり、そして、それらを組み合わせ配合することにより、自分の肌に合う化粧水の創造という3段階のステップを踏みます。

さて、どういった生薬を化粧水に配合するか

基本的な考えは漢方薬局で安価に手に入り、毎日の使用でも安全で薬効が確認されているものとなるでしょう。とはいっても、漢方薬として流通しているものは数多くあることから、市販化粧品に採用実績のあるものが基本になります。また、配合量指定成分[*1]は論外で、化粧品は肌に塗るものであるため、経皮吸収で薬理効果を示すものを選別する必要があるでしょう。さらにはその中から水ーエタノールもしくは水ーBGで抽出するだけで、他の特別な有機溶媒を必要とせずとも有効成分が抽出できる生薬を使用することにします。まあ、世の中は便利なもので大手メーカーが研究データを数々の論文にまとめ、発表して下さっているので、その科学的評価を基にして、上記の条件にあう和漢生薬の選定をしていきたいと考えています。

[*1]配合量指定成分
表示指定成分とは別で、安全な化粧品を作るために配合上限量を制限した成分があります。たとえば、パラベンの配合上限は1%以下ですが、生薬成分のなかには配合量を厳しく制限されたものもあります。ヒノキチオールは代表例で0.1%以下と厳しく規制されているので、個人が安易に配合するべきではないでしょう。また、肌に効く成分でも配合量を厳しく制限された代表例が女性ホルモンで、安価で肌に効果があるため大量に配合されたが、肌から吸収されやすく、配合量制限前は副作用として性器から出血する女性が相次いだという。

ここで漢方薬と西洋薬との違い

西洋薬の基本は、だれにでもどんなところでつかっても一定の薬理効果が保証されないと薬と見なしません。そして、天然物から繰り返し抽出を行うことで活性成分の探索を行い、強く特異的に効く薬がよい薬だと考えられています。一方、漢方薬は薬自体が半製品で、投与される生体の条件により異なり、体質とそれにあわせた漢方薬が一体になることで、初めて薬として作用します。

また、漢方薬は2000年の歴史から副作用の起こる組み合わせは排除されていて、もし、副作用のような症状が起こる場合は、薬が体質とあってないために、それは薬の副作用ではなく、単なる処方ミスだと考えます。

なお、生薬といっても数々の有効成分と余計な成分からなりたっていて、水に溶ける揮発性(蒸発する)成分、不揮発性成分、油溶性の揮発性成分、不揮発性成分に分けられます。そして、化学物質は似たもの同士によく溶けるという性質がありますから、水に溶けやすい薬効成分は水で抽出するのがベストですし、油に溶けやすい薬理成分は油で抽出してやるのがベストです。つまり、どうやって抽出するかで、有効成分の組成が変わり、それとともに発揮する薬理効果も違ってきます。製薬や化粧品での考え方はハーブや和漢生薬の数多くの成分から、強力な薬理効果を発揮する単一の成分を見つけだして、そしてその成分の化学的な性質から、どういう抽出法でその成分を生薬から多くの量を取り出せるのかを考えます。この観点からみた生薬からの成分抽出法を簡単にまとめると

水蒸気蒸留

アロマセラピーや化粧品に香料として配合する場合に使われる抽出法
00℃〜200℃に及ぶ高温の水蒸気を吹き込むことにより、揮発性の成分で特に水に溶けない油溶性の有効成分を集めるのに適しています。長所は水蒸気を吹き込むだけなので揮発性の有効成分のみを集めるのですが、熱で壊れるもの、不揮発性の有効成分は一切抽出されません。

水抽出法

漢方で使われる抽出法
熱水、もしくは冷水で抽出を行います。漢方では生薬を沸騰するお湯で一時間ほど抽出を行い、それを飲むことで治療を行うようです。長所は水で抽出できる成分は簡易に抽出可能であるが、油溶性成分はほとんど抽出されないという欠点を持ってます。また、デンプンなど水に溶ける余計な成分がこの方法では抽出されてしまいます。

水ー有機溶媒混合及び有機溶媒抽出法

化粧品に○○植物エキスとして配合する場合に使われる抽出法
薬事法では、西洋ハーブ、和漢生薬からのエキス抽出はたいてい水、エタノール、1.3−ブチレングリコールのいずれかもしくは混合溶媒での抽出を規定しています。これを受けて手作り化粧水では水とエタノールの混合液、つまりアルコール度40〜50程度の焼酎やウオッカでの抽出を基本とします。こうすることで、水溶性、油溶性、揮発性、不揮発性問わず有効成分をまんべんなく抽出することができます。また、生薬を水だけで抽出しようとすると、デンプンなど化粧品には水溶性の不適な成分が溶出してしまうので、そのためこれらを取り除くにはエタノール(エチルアルコール)を加えてやる必要があります。それから、化粧品に使われる植物抽出エキスはエタノール他、数々の有機溶媒を駆使して生薬からの有効成分を取り出している場合があります。これは植物中の有効成分がそれぞれ別々の有機溶媒に溶けやすく他のものには溶けにくいいという性質を利用して、余計な成分を取り除いているのです。たとえば、甘草に含まれるグラブリジンという強烈な美白成分は油溶性であり、数々の有機溶媒で精製を行った上で取り出せます。大手メーカーが採用しているカミツレの美白成分も同様にスクワランで抽出することにより有効成分を取り出すことが可能なのです。ですから、同じ生薬から抽出されていても、抽出する条件や溶媒で薬理作用の強弱が全然違うということが当たり前なのです。

有効成分の種類、配合量が多い≠効く化粧品

有効成分の配合量を多くすると、毛穴を塞いでニキビが発生したり、配合量が少ないときには無視できた副作用も出てくる場合があるので、配合量が多いほどいいものだとは考えるべきではないでしょう。また、有効成分の種類が多いものほど効くかと言えばそうではありません。たとえば、西洋ハーブでも和漢生薬でも1つ1つは多彩な効果効能をもっているわけですが、数百種類の生薬を混ぜ合わせたものが”万病に効く”かと言えばそうではありません。生薬間の複雑な相互作用で薬効が消えたり、また好ましくない作用が出てきます。まあ、他種類の漢方薬を手作り化粧品に配合するのは経済的に不可なので、あまりできませんが、成分をあまり多くすると化粧水を使っているうちにある日突然沈殿がおこったりと色々好ましくない現象が起こるようです。また、ある生薬同士を混ぜることにより、美白作用が増幅したりと興味深い現象が起こるようなので、生薬はなかなか奥深い世界です。たとえば、オウレンに含まれるベルベリンという有効成分がそのいい例で、ベルベリン自体は抗生物質なみに、アクネ菌に対して殺菌作用をしめしますが、いくつかの生薬成分をまぜあわせると、生薬間の相互作用により急激に殺菌作用が低下してしまうことがわかっています。

▲上に戻る

 

和漢生薬の効能

和漢生薬で化粧水を作るなら、この2つをメインにしませう

ユキノシタとクジン
ユキノシタ(虎耳草)意外と家の庭や野山に生えている薬草です。うちの家の庭でも日陰の部分に自生しています。しかし、どこにでもある薬草の割に薬局で買うとローズマリーの2〜3倍、カミツレの1〜1.5倍もします。できれば田舎のおじいちゃん、親戚や花に詳しい友人等にとってきてもらって送ってもらいましょう。民間薬としてもつかわれており、やけど、虫さされ、かぶれ、腫れ物に草の絞り汁や塩でもんだ葉をつけます。化粧品原料としての他の生薬の追従を許さない効能にDNA修復効果というものがあります。紫外線で壊された細胞のDNAを元に戻す効果なのですが、これは数ある生薬のうちでもユキノシタしかできない機能で、紫外線対策にはなくてはならない存在でしょう。また、コウジ酸より強い美白作用、生薬系トップグループに属する抗しわ作用、そして生薬系最強のデスモソーム分解酵素の活性を高める効能(くすみ防止)をもっています。90年代半ばに一年で数百万本を売った大ヒット拭き取り型美白化粧品のメイン成分であることも記憶に新しいでしょう。美肌を維持するにはなくてはならない生薬成分で、こんな簡単に栽培できて、エキスも抽出しやすい効能バリバリの成分は他にないでしょう

クジンはクララの根の部分で、炎症性疾患、掻痒症などに苦参湯として皮膚外用されてました。また、強い抗菌活性を持ち化粧品の防腐としても最適で、抗コメド効果をもつほか、美白、抗しわ作用を持っています。美白に関しては99/12にポーラが西洋、和漢生薬120種を探索した結果、メラニン色素を作り出す細胞を活性化するメラノサイト刺激ホルモン(α−MSH)の作用を抑制するという知見を発表しています。従来のメラニン色素を作るチロシナーゼの生成やその働きを抑制する美白剤とは違う機構でアプローチするので、従来の美白剤が効きにくい人にも効果があるかもしれません。また、抗しわ効果に関しては、97/3に資生堂が皮膚のはりや弾力を低下させる酵素「エラスターゼ」の活性を抑える成分として、西洋、和漢生薬150種の中から探索した結果、見出した抗老化成分と発表しています。クジンは使い方が難しい(他の生薬と沈殿を起こすので単独に使う必要がある)ので最初は使わずレベルが上がってからどうぞ。

売れている化粧品はそれだけリピーターが多く、美肌効果を実感している人が多いということから、これらの成分を手作り化粧品に是非配合されることをお勧めします。ちなみに私はユキノシタ(30%エタノール抽出)に抗コメド効果を感じました。

ユキノシタはじめじめしたところ育つ薬草で、手入れが簡易でありながらこれほどの効能を持つものは珍しいのでご自宅で栽培されることをお勧めします。草を根の上から切り取り、室内で日光に当たらないように日陰干しにして、乾燥させます。

美白希望で、皮脂分泌促進効果を期待するなら、日本産のトウキを指名買いしてください。中国産のトウキは美白効果がいまいちです。また、保湿に関しては、セラミドやヒアルロン酸の方が上なので、トウキでの保湿は軽い乾燥肌の人が適合しているのではないでしょうか。

ただ、化粧品の成分表示を見ればわかるように美白剤はビタミンC誘導体+○○、もしくはコウジ酸+○○というような組み合わせが多いようです。

1.皮脂制御と保湿効果

皮脂分泌促進効果
保湿には、グリセリン、尿素、ヒアルロン酸のようにそのもの自体が吸湿性を持ち、肌に水分を与える方法や抗炎症剤のように微弱な皮膚炎を治癒して皮膚本来の保湿能を取り戻す方法やセラミドを増やしバリア能力をあげて保湿する方法(セラミド、ナイアシンアミド、ユーカリエキス)などがありますが、皮脂(トリグリセライド)を増やして保湿する方法もあります。

保湿にもっとも最適なのはトウキ(当帰です。アトピーの漢方入浴療法では、この生薬を使用したところ、7割の患者に対して効果があったという報告もあります。ただし、ニキビ肌の人にとっては皮脂の分泌を増やしてしまうのですから、避けた方が懸命でしょう。#保湿にはトウキよりベタインの配合の方が効果があることがわかりました(2001.11追記)

皮脂分泌減少効果
シャクヤク(芍薬)、オウレン(黄連)、オウバク(黄檗)には、皮脂の分泌を低下させる機能があります。また、オウレンの有効成分のベルベリンはアクネ菌に対して抗生物質並の抗菌力を持っていますが、残念なことにほとんど経皮吸収されません。なお、オウレン、オウバクは他の生薬と沈殿をおこすので、単独で使わないといけません。

2.美白効果

美白効果を持つ和漢生薬は大量に存在し、その中で経済的で効果が高いお勧めなのがウワウルシ(クマコケモモ)です。ウワウルシは7〜10%のアルブチンを含有し、また抗炎症剤としてヘアダイでかぶれたときに民間薬として用いられています。さらに、アルブチンが1つの作用で美白効果を発揮するのに対して、ウワウルシ抽出物は2つの作用で美白効果を効果を発揮します。また、ソウハクヒの美白活性はコウジ酸より少し高くなり、トウキ、クジンなどに比べて半分以下の量で同程度の美白力を示します。なお、生薬系ではカンゾウ(甘草)に含まれるグラブリジンが最強の美白力を誇っていますが、なかなか個人では経済的に抽出を行うことは難しいようです。

この他、色々あるのですが、コウジ酸と同レベルの美白力を持つものは、トウキ、クジン(苦参)、ボタンピ(牡丹皮)等があります。ただ、これはあくまで試験管内での評価で、ヒトでの評価とはまた別になるでしょう。

なお、試験管内で優れた美白効果を示しても、なかなかヒトでの実績になると生薬系美白剤はまだもう一歩という評価があるのか、化粧品会社への美白剤市場ではコウジ酸、アルブチン、ビタミンCリン酸エステルの3種が市場の大半を占めています。とくに、色々な雑誌で取り上げられているように美容外科、美容皮膚科でのしみとりはビタミンCリン酸エステルでの独断場となっているようです。

3.抗炎症効果

抗炎症効果は和漢生薬ならシコン(紫根)、トウキ、カンゾウ、ウルウワシ、オウゴン、西洋ハーブのセージ、ローズマリー、カミツレなどが代表です。特に、カンゾウとカミツレの有効成分は皮膚外用剤や目薬等の医薬品に必ずといって使われているほど、薬理効果が高いものです。また、これらの2大成分に並んで薬理効果が期待されるのがボタンピ(牡丹皮)です。皮膚に微弱な炎症があると乾燥肌となる場合があるので、化粧品に抗炎症効果のあるものを配合されることが多いです。ただ、一言に抗炎症といっても数々の機構があって、皮膚で実際に起きている皮膚炎の原因と生薬の作用機構がマッチしていなければ、あまり効果はありません。

4.抗酸化

活性酸素は諸悪の根元と言われていて、抗酸化が老化防止やしわ予防のキーワードなっています。それで、活性酸素を消去する抗酸化力が高いものはセージやローズマリーのエタノール抽出物などが有名ですが、和漢生薬でSOD活性が高いものは地黄、オウゴンなどがあります。 ただ、一言で活性酸素といっても、4種類あり、それぞれに生薬抽出物が効くかといえばそういうわけではありません。生薬成分にもそれぞれ、得手不得手があるのです。それで、活性酸素の中で最近注目されているものに過酸化水素があって、これは紫外線を照射したときに産出され、すぐに消える他の活性酸素と違って寿命が長く、また、過酸化水素を分解する酵素をあらかじめ存在させておいて皮膚細胞に紫外線を当てるとしわができにくくなることから、しわの原因に関与しているのでは・・と考えられています。もちろん、人間の皮膚には過酸化水素を分解する酵素で、酸化防御していますが、年齢が高くなるに従って、酸化防御力が落ちていくようです。で、長くなりましたが、この過酸化水素を特に効率よく消去するのが、ボタンピです。

5.抗アクネ

抗アクネと言っても、殺菌、皮脂制御、角層機能向上他、いろんなアプローチがあります。肌を地面にたとえると、皮脂はところどころ空いている穴からたえずわき出している状態でしょうか。ニキビというのはご存じの通り、その穴の出口の角質細胞がなんらかの原因で、異常増殖して塞がることでおこるのが、一因となっています。それで、その穴に溜まっている皮脂を絶えず流れるようにするには、出口の角質細胞の異常増殖を防ぐ成分が効果的であると言われてます。特にユキノシタに抗コメド効果があるとの報告があいついでいるので、ユキノシタを中心に考えればよいでしょう。

6.肌荒れ防止

肌荒れ防止には色々なアプローチがあり、抗炎症剤や、角質細胞の増殖スピードを早め小さな傷を早く治す創傷治癒効果でアプローチするものなどがあります。よく使われるのが、オウゴン、カンゾウやヨクイニン(ハトムギの殻を除いたもの)があります。

そして、創傷治癒効果の見地からみて、角質細胞の増殖度をあげるのは、

オウギ(黄耆)、タンジン(丹参)>コウカ(紅花)>センキュウ(川きゅう)・ニンジン(人参)・トウニン(桃仁)

逆に、増殖を阻害するよろしくない生薬は

カンキョウ(乾姜)<カシュウ(何首烏)

ヒト表皮角化細胞増殖に対する効果・和漢医薬学雑誌426-427、1998

7.しわ防止

プリプリの弾力のある美肌を維持するには、肌のはりを支えているエラスチンとコラーゲンの盛んな合成とエラスチンの分解阻止が必要になります。そのため、コラーゲンの合成促進にはビタミンA酸、アスコルビン酸リン酸マグネシウムが、エラスチン破壊酵素であるエラスターゼの活性を低下に、特にクジン、ユキノシタ、そしてシャクヤク、ボタンピ、西洋ハーブならセージ、ローズマリーが効果があります。

90年代後半に、大手メーカーから、有機系紫外線吸収剤、酸化チタン、酸化亜鉛等の無機系紫外線錯乱剤では、UVAによる光老化反応を完全に抑えられないという動物実験による知見が発表され、反響を呼びました。これは、紫外線吸収剤をすり抜けたUVAが真皮を直撃し、これによって多核白血球からエラスチン破壊酵素が放出され、これが紫外線によるしわやたるみの原因になっているとわかったからです。この知見により肌の奥で効果を発揮する生薬系紫外線防御剤の登場が始まりました、黄杞、クジン、ユキノシタがその代表例です。

▲上に戻る

Copyright (C) 2003 Self-Care CLINIC All Rights Reserved.