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:ヒアルロン酸・歯磨きのパッチテストについて ::::
ヒアルロン酸は化粧品に多く使われている成分ですが、
分子量によって、刺激性が異なってきます。
化粧品で粘度を持たせるのにつかうヒアルロン酸は分子量が100万〜200万くらいで、
低分子のヒアルロン酸になると粘度はかなり低くなります。
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濃度 |
対象者 |
皮膚刺激指数 |
ヒアルロン酸Na
分子量190万 |
0.3% |
皮膚疾患患者30名 |
13.3 |
ヒアルロン酸Na
分子量22万 |
0.3% |
皮膚疾患患者30名 |
20.0 |
ヒアルロン酸Na
分子量63万 |
0.3% |
皮膚疾患患者30名 |
25.0 |
| 精製黒糖 |
1% |
皮膚疾患患者30名 |
65.0 |
| キサンタンガム |
0.3% |
皮膚疾患患者30名 |
30.0 |
皮膚病診療12(3)209 1990
皮膚刺激指数は、パッチテストを行い、1時間後と24時間後の2回の判定で、強い反応を選択しています。
反応なし 0点、軽い紅斑 0.5点、紅斑 1点、紅斑+浮腫 2.0点で、全員の点数を合計して、人数で割った後、100をかけて刺激指数を導きます。
意外と濃度が高いと刺激が高くなることがわかります。
ヒアルロン酸は高分子のため、肌に浸透しませんが、ヒアルロン酸に含まれる低分子のヒアルロン酸が
刺激の原因となります。
キサンタンガムは、でんぷんを菌で発酵させて作る増粘剤で、高分子のためキサンタンガム自体が
肌に浸透することはありませんが、不純物によって刺激を感じる場合もあります。
いずれにせよ、濃度によってはヒアルロン酸やキサンタンガムも刺激の原因となります。
原料の精製度によっても刺激は変わりますが、刺激になるものは何も防腐剤やアルコールだけでは
ないことがお分かりになられるかと思います。
化粧品のパッチテスト結果
| 分類 |
施行数 |
陽性率 |
| 頭髪用化粧品 |
168 |
8.3(2.4)% |
| 洗髪用化粧品 |
386 |
15.8(2.6)% |
| 化粧水 |
412 |
9.0(4.1)% |
| クリーム・乳液 |
491 |
12.2(2.9)% |
| パック |
55 |
7.3(1.8)% |
| ファンデーション |
402 |
8.5(1.7)% |
| 白粉・打粉 |
104 |
3.8(0.0)% |
| 口紅 |
446 |
3.5(2.7)% |
| 眉・目・頬化粧品類 |
841 |
2.4(0.7)% |
| 爪化粧品類 |
4 |
0% |
| 香水 |
63 |
15.9(4.8)% |
| 化粧オイル |
30 |
6.7(2.2)% |
| 洗顔料 |
223 |
13.9(2.2)% |
| 石鹸 |
156 |
7.1(1.3)% |
| 染毛剤 |
101 |
23.7(18.8)% |
| パーマ剤 |
81 |
27.2(24.7)% |
| 歯磨き類 |
44 |
29.5(11.4)% |
皮膚病患者72時間でのパッチテスト結果です。カッコ内は特にひどかった状態での陽性率です。
圧倒的に染毛剤、パーマ剤、歯磨きで陽性率が高くなっています。
意外と歯磨きが高いので、驚かれた方も多いでしょう。
口の中は粘膜なので、皮膚の角質より弱く刺激に弱いです。
口の中は皮膚より弱いのに研磨剤をつけてこするわけですから、
強くこすりすぎると、トラブルの元になります。
歯磨きの場合は、界面活性剤の種類を変えても刺激は大して変わらないので、
むしろ歯磨きを多くつけすぎたり、強くこすったりする癖をなんとかした方がよいです。
染毛剤については、パッチテストにについて分厚い説明書があることから、非常にかぶれやすい人が
多いことがお分かりになられるでしょう。染毛剤は永久染毛剤と一時染毛剤がありますが、
永久染毛剤の方が刺激は高くなり、パッチテストでは陽性になりやすくなります。
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2006.9
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