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:: プレミアムオイルについて :::: 最近、一般のオイルとは違い付加価値のあるプレミアムオイルが通販で安く手に入るようになりました。トゥヴェールの油溶性誘導体(VCH−100)もプレミアムオイルと組み合わせて使われることが多いので、解説いたします。 オイルというと身の回りには牛脂、ラード(豚脂)のような動物油脂から、ひまわり油、紅花油のような食事に使う植物油までいろいろあります。植物油に限っては、オイルの化学的な成分は変更され、遺伝子操作により油脂の品種改良が行われています。その結果、10年や15年前では考えられないような植物油ができるようになりました。遺伝子を操作する目的は、たとえば大豆油の場合、酸化しやすいリノレン酸やリノール酸をオレイン酸に変えたり、菜種油(キャノーラ油)は動物が食べたらお腹を下す脂肪酸をなくしたり、パーム油の場合は油の取れる量を増やしたり、椰子油の場合は、背の低い木にしたりといろいろな目的で植物の遺伝子を変えて利用しやすいようにしています。かつてはオレイン酸の含有量が高いと、プレミアムオイルと呼ばれ、代表的なオイルであるオリーブ油は高い値段で取引されました。しかし、現在では、遺伝子操作によって作り出されたひまわり油や紅花油、キャノーラ油の方が本家のオリーブ油よりオレイン酸の含有量が高くなり、オレイン酸の含有量が高いだけではプレミアムオイルとは言えなくなってきました。 ここで、オイル(油)というのはグリセリンと脂肪酸がくっついたもので、脂肪酸の種類により性質が変わります。 そして化粧品においてプレミアムオイルとされるのは、スクワラン、ホホバオイル、ローズヒップオイル、月見草油、マカデミアンナッツオイル、ミンク油、馬油、メンドフォームオイル等があります。スクワラン、月見草油、ミンク油、馬油はかつてブームとなり、それぞれの時代を築きました。次に流行るオイルはさてなんでしょうか。 1.スクワラン スクワランには大きく分けてオリーブ油由来のオリーブスクワランとサメ由来のサメスクワランがあります。皮脂によく似た性質で使用感もよいため、固定ファンが多いのが特徴です。サメスクワランとオリーブスクワランの違いは、サメスクワランにはプリスタンという刺激性成分が含まれるのに対し、オリーブスクワランは一切プリスタンを含まないという違いがあります。そのため、サメスクワランにも100ml800〜1000円程度で売られている安物と通販専門で高く売られている2種類がありますが、この差は精製度によるプリスタン含量に違いがあるためです。高価なものは精製コストが高くつくため値段が上がるのですが、ただ、いくらお高いサメスクワランでもプリスタンを完全に取り去ることはできず、あくまでもプリスタン含量は少ないというレベルです。これに対して、オリーブスクワランはオリーブ油に含まれている1%のスクワランをかき集めて製品化したもので、プリスタンは全く含有しませんが、スクワラン自体は95%程度しかありません。残りのオリーブ由来の炭化水素やフィトステロールが入っているため、サメスクワランとは違うテクスチャが特徴です。また、植物油、動物油に比べて最も軽い感触で油っぽくありません。 2.ホホバオイル ホホバオイルは常温で液状(10℃で固化)ですがオイルというより、ワックスに近い性質をもっています。酸化されにくく皮膚になじみやすい性質をもち、保湿性に優れています。また、体内での吸収率が低いため、食品ではガムベースとして使われています。皮脂の過度の分泌を抑制することから、アロマセラピーの分野ではニキビ治療に使われていました。 3.ローズヒップオイル 野バラの一種であるローズヒップの種から抽出したオイルで、VA、VBを含有している他、リノール酸、αーリノレン酸を80%含んでいるのが、特徴です。チリの大学で傷跡やシワに対して効果があるとの結果があり、日本では抗炎症作用が確認されています。面白い効果を持ったオイルですが、とても酸化されやすい欠点がありビタミンEや油溶性ビタミンC誘導体を配合して酸化を防ぐ必要があります。 4.月見草油 アトピー患者がγーリノレン酸を含むオイルを食べたり、皮膚に塗ることにより症状が緩和されることから注目されました。月見草油には、8%、ブラックカーラントオイルには30%、ボラージオイルには22%含まれています。γーリノレン酸はαーリノレン酸より皮膚への使用感は優れているという特徴がありますが、非常に酸化されやすいと欠点があります。ただ、ボラージオイルに関しては近年ビタミンEと油溶性ビタミンC誘導体を配合した酸化安定性にすぐれたものが食用として販売されています。 5.マカデミアンナッツオイル、ミンクオイル、馬油 皮膚に浸透性がよいオイルとして注目されているのが、この3つのオイルです。最大の特徴が皮脂の主成分であるパルミトオレイン酸を含んでいることで、この脂肪酸により「浸透性がよい」、「のびがよい」という特徴がでます。パルミトオレイン酸は加齢とともに減少するため、皮膚の老化に関与しているとも考えられ、また、過酸化脂質の胃腸粘膜への悪影響を防御することから、皮膚でも似たような効果がでるのではないかと期待されています。1985年には島根医科大学から高血圧ラットの弱った血管の細胞を再活性させる働きがパルミトオレイン酸にあると報告されています。特に、マカデミアンナッツオイルは動物・植物油のなかで最もパルミトオレイン酸を含み(21〜27%)、皮脂に近い脂肪酸組成を持っています。皮膚には親和性が高くしっとりした感触をあたえます。日本では食用(健康食品)がメインで流通しています。 6.メンドフォームオイル 炭素数が20以上の脂肪酸グリセライドで構成されるオイルで、他のオイルが肌への浸透性を謳い文句にするのに対して、このオイルは肌への浸透が殆どないのが特色です。マッサージオイルとして使われ、厚みがあり、独特の腰のある感触でさっぱり感があります。保水性が高く、保水性の膜を形成することからクリームや乳液に配合されています。 7.マンゴバター 大抵の植物油や動物油は精製しても植物独特な匂いや獣臭があり、その匂いがどうしても気になるという方もおられるでしょう。そういう方にお勧めなのが、このマンゴバターです。ソフトなワックスでフルーティーな芳香がありべたつきも少ないワックスです。どちらかというと冬場向きです。 各オイルの脂肪酸組成
C14:ミリスチン酸、C16:パルミチン酸、C18:ステアリン酸、C20:ベヘン酸、C14-1:ミリストオレイン酸、C16-1:パルミトオレイン酸、C18-1:オレイン酸、C18-2:リノール酸、C18-3:αーリノレン酸、*:γーリノレン酸 各オイルの100%近い成分がトリグリセライドという3つの脂肪酸と1つのグリセリンがくっついた化学構造となっており、脂肪酸組成により各オイルの外観や感触、効果に違いがでてきます。たとえば、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸のトリグリセライドは室温で固まりワセリン状となります。逆にミリストオレイン酸、パルミトオレイン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸は室温で液状となります。パルミトオレイン酸、オレイン酸は軽い感触ですが、リノール酸、リノレン酸は少し重い感触となります。そして、リノール酸、リノレン酸が多いと酸化されやすくなります。 なお、皮脂というのはスクワレン 10%、トリグリセライド 25%、モノ・ジグリセライド 10%、ワックス 22%、遊離脂肪酸 25%、コレステリルエステル 8%、その他となっていて、一種類のオイルで皮脂を代替できるものではありません。皮脂に近いというのが売り物のオイルは多いですが、何種類もブレンドしてようやく皮脂に近づくということを念頭においてください。 また、オイルクレンジングをされるときは、スクワラン+他の植物オイルというように組み合わせたほうが汚れは取れやすいです。 各種オイルのお求めは、下記のオンラインショップで手に入れることができます。 ▲上に戻る2002.11 |
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