HOW TO 講座

フケについて

フケ(角質が剥がれたもの)は多くても気にしない人もいれば、少なくても気にされる方がおられます。しかも不潔という印象を持たせるので、潔癖症の方が多くなった現代では非常に気にされる方が増えてきているようです。

通常のフケはシャンプーで洗髪すれば、取れるものです。規則正しく毎日洗髪することで、
髪の毛についているフケはとれます。
しかし、それでもフケが目立つ場合は、原因を考えなければなりません。

フケの原因ははっきりわかっていませんが、主に2つの原因が考えられています。

  1. フケ菌が繁殖しすぎて、菌の産出物により、皮脂が分解されすぎて、できた脂肪酸により、ターンオーバーが促進されているケース
  2. 脂漏性皮膚炎により、産出された皮脂が刺激となり、ターンオーバーが促進されているケース
  3. 頭皮が乾燥しすぎてターンオーバーが促進されているケース
  4. 頭髪化粧品のポリマーの結晶が髪の上にできてフケのようみ見えるケース

1の場合は、医薬部外品の硝酸ミコナゾールが配合されたシャンプーがお勧めです。
もともと水虫薬として使われていた成分ですが、フケ菌の抑制にも強く効果を発揮します。

2の場合は、フケが湿っぽくなっているのが特徴です。爪に粘っこくついてくるもので、
基本的には医師の治療が必要となります。過剰な皮脂の産出を抑制するビタミンB剤を内服したりします。
シャンプーはラウレス硫酸ナトリウムなど、洗浄力が強い洗浄成分を配合したシャンプーで
頭皮を洗浄する必要があります。
脂漏性皮膚炎もしくは皮膚炎になりかけている人は鼻の周りや耳の周り、額があかくなったり、
皮膚がオイリーぽっく光沢を持っています。

3の場合は、シャンプーの洗浄力が高くて、保湿に必要な皮脂を奪っている場合です。
洗浄力の低いシャンプーやシャンプーの使用濃度を薄くすれば解決することが多いです。
ひっかくと灰白色のフケがぽろぽろ落ちてきます。

4の場合は、通常日本の化粧品では考えられませんが、海外の製品などを使いすぎたときに
髪の毛をコートしていたポリマーがブラッシングしたときに剥がれ落ちて、
頭皮や肩などに落ちてフケのように見えることがあります。

また、たいしたフケではないのに、気にして引掻いたりすると頭皮に刺激を与えすぎ、
かえってフケは増加するので、注意が必要です。